アーカーブ Collected Strories 2003年5月 オオクワ狙いでブナミズナラ帯の材採集へ part3 |
03/05/01 part3
○○地域某所
いっしょに採集された方
ケンケンパさん ねくとんさん
【さらに追加】
それから、慎重に固い部分を削っていくと、
また頭幅9mmくらいの脱皮したばかりの幼虫が出て来た。
さっきの幼虫が入っていた位置の近くでもあり、
頭幅や大きさからしてもほぼオオである。
とりあえず、材に入っている画像を撮ることにした。
ねくとんさんも来ていただき、取り出そうとした瞬間落ちてしまった。
そして、落ちた幼虫を落葉の中から探してみると、なんと潰れてしまっていた。
やはり、脱皮したばかりで弱かったのであろう。
連続して2頭オオ幼虫を潰してしまい、意気消沈してしまった。
気を取り直してさらに削っていくと、オオの2齢幼虫が出てきた。
今度は、慎重に削って落とさず取り出すことができた。
2頭めのオオ幼虫
ケンケンパさんも雪の上の倒木を削っていた場所から駆け付けてくれた。
そして、3人でこの立ち枯れを削ることにした。
上部の部分が気になり削っていくと、
立ち枯れの樹皮を含んだ部分が剥がれそうなので、
ケンケンパさんと剥がすことにした。
どうにか立ち枯れから剥がすことができ、
剥がした立ち枯れの跡からなんとクワガタの多数の食痕が現われた。
もちろん剥がした立ち枯れの一部にも多数の食痕がある。
これを、3人で削っていったが、
成虫を含めアカアシ幼虫がほとんどであった。
上部にも多数の食痕が
【下山】
確認した中に削っていない立ち枯れがまだ数本あったが、
残念ではあるが時間がきてしまい山を降りることにした。
降りて行く途中に、またカワラの生えているブナの立ち枯れを見つけた。
これだけ、狭い範囲に何本も立ち枯れがあるポイントは、
なかなかないと思われる。
すっきりしない気分ではあったが、
残雪の中下山は思ったより早く降りることができた。
沢の奥のブナ林
結局、オオ幼虫5頭を見つけることができたが、
3齢2頭潰してしまった。
3齢はこの2頭だけで、大きかったので残念である。
また、ねくとんさんがツヤハダの幼虫を出しており、
小型種の狙えることもわかり、今後いろいろと楽しみなポイントである。
また、次回訪れることをお互いに誓いあった。
今日はありがとうございました。また、行きましょう。
>ケンケンパさん ねくとんさん
今日3人の成果
オオクワ幼虫5頭(2頭死骸)
アカアシ成虫2頭、幼虫多数
コクワ成虫1頭幼虫数頭
ツヤハダ幼虫数頭
【エピローグ】
本来雪がなければアクセスのしやすいブナ帯であったが、少し時期が早かった。
苦労して雪山を登ってどうにかオオクワの幼虫を5頭採集出来て良かった。
10年以上前の材採集で、この頃は散策も含めて良くブナ帯の雪山に登ったものである。
なぜ、積雪のある時期にブナ帯の山を登るのかは、チャレンジしないとわからないと思う。
雪山へのアクセスは、通常の登山よりハードな採集である。
また体を鍛え直して、行きたいところである。
To be continued
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