アーカーブ Collected Strories 2001年11月 オオクワ狙いでブナミズナラ帯の材採集へ part2 with あ〜さん |
2018/01/31
01/11/03 part2
【削りながら】
ほとんど高山系の小型種の材割りをしていないため、
わたしは目を向けていなかった立ち枯れから
あ~さんが次々とルリの産卵痕を見つけた。
休憩がてら少し削ってみるが食痕ばかりでルリはなかなかでてこない。
ツヤハダ材もポツリポツリ途中にあり割り出してみるが、こちらもなかなか見つからない。
ルリの産卵痕がたくさん
【◻︎◻︎の立ち枯れに】
登り始めてから50分くらい経過した。
すこし立ち枯れなどを削りながらなのでいつもより多少時間がかかっているが、もう少しで◻︎◻︎の立ち枯れのポイントに着く時間である。
あ~さんに
『あと10分くらいですよ、◻︎◻︎の立ち枯れがあるといいですね』
と話しかけラストスパートである。
自分の胸の中で、
『他採集者に見つからないであって欲しいのと6ヶ月ぶりなのであっても見つけられるか』
という不安が急に高まってきた。
だんだん登るペースがあがっていく。
そろそろ、この辺りかと思われる付近まで登ってきた。
すると2~3本◻︎◻︎の立ち枯れが見えてきた。
しかし、なんだか少し雰囲気が違う。
5/1の時は残雪がかなり残っていたため細い木や枝が埋もれてていたからであろう。
あ~さんに
『ちょっと見て来ます』
と話し荷物を置いて、期待と不安が最高潮に達しながら薮の中に入っていった。
5/1に比べて細い枝などが邪魔して歩きづらい。
やっとの思いで目指した◻︎◻︎の立ち枯れに着いた。
『あった』
5/1の◻︎◻︎の立ち枯れは残っていてくれた。
あ~さんに
『ありましたよ』
と大声で叫んだが返事がない。
とりあえず、荷物が置いてあるところまで戻っていった。
するとあ~さんが見当たらない。
また、
『あ~さん』
と叫んだ。
しかし返事がない。
なにかあったのか少し不安になったが、
しばらくすると上の方から、あ~さんが降りてきて
『ルリ材のいいヤツを見つけましたよ、
後で行きましょう』
わたしも、
『ありましたよ、5/1の◻︎◻︎が』
荷物をまとめて、急いで◻︎◻︎の立ち枯れ目指して薮の中に入っていった。
あった5/1の◻︎◻︎が…
【なんとルリまで】
◻︎◻︎の立ち枯れに着いて、用意しているとあ~さんがオオクワを出した◻︎◻︎の立ち枯れからルリの産卵痕を見つけた。
あ~さんが
『オオクワをやる前にルリをやりましょう、こいつは慎重に削らないと吹っ飛んでしまいますからね』
しかし、オオクワの入っていた◻︎◻︎にルリまでいるとは、ビックリしてしまった。
ルリのいるところはあ~さんに任せて裏側を削ることにした。
しばらく削ってなにも出てこないので上部にいると思われるため、この◻︎◻︎はあ~さんに任せて斜面の下にある◻︎◻︎の立ち枯れを見にいくことにした。
5/1に来た時は時間がなくて手をつけていなかった◻︎◻︎の立ち枯れである。
5/1の◻︎◻︎にルリの産卵痕が
【下の◻︎◻︎】
5/1にまったく手をつけられなかった◻︎◻︎の立ち枯れに降りていくことにした。
初め1本は真ん中から割れており外側が硬く中がフカフカであった。
ルリの産卵痕があったので期待したがやはりなにも入っていなかった。
上のほうのちょうど良く朽ちていたが周りの硬い部分が邪魔して、削りづらいためもう一つ下の◻︎◻︎を見にいくことにした。
もう1本の◻︎◻︎は下の部分が硬く思ったより朽ちていなかった。
上部は朽ちていそうだが、脚立がないと手がでない。
下にある◻︎◻︎の立ち枯れ、上部が折れている
【念願…】
あきらめて再び、中がフカフカの◻︎◻︎まで戻った。
ルリが出てこないか少しづつ削っていたところ、
上であ~さんが
『やちゃった』
と叫んだ。
なにかと思い急いで斜面を登った。
そしてまた、
あ~さんが
『オオクワかな』
それを聞いたとたん一気に
頭の中がクチャクチャになった。
ついに2人の願いのオオクワの成虫の材割りを実現したのだろうか。
早く登ろうと思ったら、
逆に足をとられて転んでしまった。
地に足がつかない状態になってしまっている。
『オオクワですか』
と叫び2~3回転びながらあ~さんのところに着いた。
着くと
あ~さんが、
『やっちゃいましたよ、ルリを出そうと思って慎重に削っていたのですけど、食痕もなくいきなり出てきて』
ブナを見ると…
To be continued
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